気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす
side叶愛
𓆸 𓆸
一週間も学校を休むなんて……と思っていたのに、過ぎてみれば一週間はあっという間だった。
一週間何をしていたかと言えば、歴くんに無理やりお願いして任せてもらった家事をこなして。
家事が終わったら勉強をして、合間にまろんと遊んで。
歴くんがお仕事から帰ってきたら、求められるままに体を差し出して……というのがおおよそお決まりの流れだった。
料理をすることも許してくれた。
私が頼んだ食材を買ってきてくれて、私がつくったものを一緒に食べてくれた。
他人がつくったものなんて絶対に口に入れないタイプだと思っていたから驚いて、
さらに美味しいと言って頭まで撫でてくれるので、いよいよ戸惑いを覚え始めた。
初めの頃と、ずいぶん人が変わったように思う。
こんなに笑う人だったっけ?とか。
こんなに優しい顔をする人だったっけ?とか。