気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす

でもいいんだ。

愛には色んなかたちがあるから。


歴くんは『お前は俺に愛されるのが普通』って言ってくれた。


私はその言葉通り、歴くんに間違いなく愛されてる。

私はまろんのことを家族として愛してるみたいに、大事に大事に想ってくれていることが、私に向けられる視線や表情、仕草からいつも伝わってくる。


『叶愛』って呼ぶ声は誰より優しい。

自分の名前がずっと苦手だったのに、歴くんが呼んでくれるからちょっとずつ好きになれた。



歴くんがいてくれるだけで、世界一幸せだって思えた。

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