気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす
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そのあとのことはよく覚えていない。
私じゃありません、という訴えは誰にも聞いてもらえず。
みんなが蔑んだ目で私を見ていた。
『こんな子だとは思わなかった』
とスタッフさんたちが口々に話しているのを聞いた。
『明日から二度と来なくていいから』
『警察に突き出さないだけありがたく思ってね』
ラムさんにそう言われたときは、もうなんだか目の前の景色が映像のように現実味がなく。
あとは、お店を追い出されるまま、ふらふらと歩いて……きた、気がする。
寝不足が続いていたうえに、ろくに食べもしなかったから、体力はもう限界で。
繁華街の路地裏に座り込んでしまってから
もう何時間が過ぎたんだろう。