SENTIMENTALISM


人目のつかない路地裏にスプレーの落書きだらけの小さな店がこじんまりと建っていた。

ここが梨紗の指定した場所だ。

きっと中に彼女がいる。

店の前に立っているだけで、ドアの向こうから微かに音楽(ロックミュージックだろうか?)が聞こえてくる。

高まる心臓を押さえて、ドアノブを回した。

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