それでもキミと、愛にならない恋をしたい
お父さんと仲良くね。反抗期もあるだろうけど、ほどほどにしてあげてね。きっと泣いちゃうから。
色々書いたけど、お母さんの最後のわがままだと思って、頭の片隅に置いておいてくれたら嬉しいです。
最後に、お母さんは洋ちゃんと菜々と一緒にいられて幸せでした。
赤ちゃんを授かったとわかった日、性別が女の子だと知った日、めちゃくちゃ痛くて泣きながら産んだけど、しわくちゃのお猿さんみたいな世界一可愛い顔を見たら痛みなんて全部吹っ飛んじゃった日のことも、全部昨日のことのように覚えてる。
初めて菜々に「おかあさん」って呼ばれた時は嬉しくて泣いて、「おとうさん」じゃなかったって拗ねる洋ちゃんを慰めたりしたんだよ。
三人で水族館に行ったことも、菜々の運動会の大玉転がしで洋ちゃんがやらかしたことも、全部の思い出が宝物です。
ちゃんと勉強してほしいとか、周りに優しい人になってほしいとか、母親として言うべきことはあるんだろうけど。
とにかく、幸せになってほしい。