ウソの魔法に、君とかかる (短)
はじまり
「ねえねぇ、雫ちゃんって花崎くんの事が好きなんでしょ?」
「え、なんで……!」
顔が真っ赤になった私を見て、同じクラスの女子・日比谷さんは「やっぱり!」と目を輝かせた。
「あたしさぁ、そういうのすっごい”分かっちゃう”んだよね~! で、分かったら放っておけない性格なの」
「放っておけない、って?」
「だからー、花崎くんと付き合えるように、手伝ってあげるって言ってるの!」
これが、始まりだった。
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