ウソの魔法に、君とかかる (短)
サイアクな日
「わー! 暮石さんが花崎くんに告ってるー!」
「マジじゃーん! ウケる~!」
「ッ⁉」
この場に聞こえる、大きな声。
それは、クラスで怖いと噂の、あの女子グループだった。
彼女たちは突然やって来て、告白の空気を地獄へと変えていく。
「なに? 暮石さんって”そう”だったの?」
「大人しそうな顔して、告白なんてやる~♪」
「~っ」
ど、どうしよう……っ。
私が告白したの、バレちゃった……っ!
クラスの皆に言いふらされる、ううん。この学校中の噂になっちゃう!