ウソの魔法に、君とかかる (短)
「純粋で素直で……いいね、雫ちゃん」
「い、”いい”って……?」
「――そんなの」
その時、恭子ちゃんは、私の肩に手を置いた。
そして、思い切り下へ強く押し、
「きゃ……っ」
ドサッ
私を、地面へひざまずかせた。
「雫ちゃんイイねの、”イイ”はね――
おもちゃになってサイコーって意味だよ?」
「ッ!」
すると、また女子グループが手を叩いて笑う。
恭子ちゃんも私から離れて、地面に座り込む私をあざわらっていた。
「雫ちゃん、本当みてて飽きない。ねぇ、これからもイイおもちゃでいてね♡」
「……っ」