サンタクロース
逃げようとする、サンタを手でヒョイと捕まえた
「放して、ください」
「じゃ、何故、私の部屋に来たか、いいなさいよ」
「えっ、それは、、、」
頭をかきながら、下を向くサンタは、赤い衣装は汚れていた。帽子の先の白い綿毛は、なかった
「もうすぐ、クリスマスなのに、さぼって、いたんでしょ」
「何故、わかったんですか」
「だって、私と同じだもん」
「あぁあぁ、同じですか、、、後一ヶ月でクリスマス仲間は必死で仕事してるのに、僕一人、サボって昼寝ばかり、していたからペアのトナカイに寝てる間に、落とさちゃって、」
「身体も落ちてくる間に、小さくなって、こんな臭い部屋に、」
「臭い、部屋で悪かったわね」
千晃はすっと立って、久しぶりに窓を開けた。
「うーん冷たい風、冬が来てるんだ」
「おかげで、目が覚めた」