【ご令嬢はいつでも笑みを心に太陽を】婚約破棄&処刑されて転生しましたけれど、家族と再会し仲間もできて幸せです。亡国に瀕したダメ皇子が今更取り戻しにいらしたけれど、出来のいい第二皇子に抹殺されるようです
長いあらすじ
「お前とは婚約破棄する! 処刑だ!」
絶対王とされる国王が病に伏し、代わりに執権を握ったのはミラの婚約者であるアドルフ皇子。
国防の要、五大伯爵家のひとつに組する令嬢ミラは、聖なる力を持っているにも関わらず処刑されてしまった。
「私、甦ったの?」
二十一年後、隣国の教会で孤児として暮らすラーラは突如として前世を思い出す。
奇しくも亡命後、貴族としては貧窮した暮らしを送っている家族と再会。
聖なる力を保持したまま甦ったことで、一家は国王の目に留まり、生活は安定。
新しい暮らしの中で、ミラはかつての五大伯爵家と同じ力を持つ、年若い友人たちを得る。
年頃になり社交界にデビューすると、ヴァレンティーノ皇子に見初められ、熱烈なアプローチにドギマギ……。
「その令嬢を奪い返せ!」
ミラを処刑したことで聖なる力を失い、五大伯爵家の信用も失ったアドルフは、亡国に瀕し喘いでいた。
ミラの噂を聞きつけ、取り戻そうと挙兵するも、返り討ち。
なんとか帰国するも、出来のいい第二皇子にラルフに抹殺されてしまう。
「どうか、我が妃に……」
新たに王座に就いたラルフがこれまでの非礼を詫び、王妃として迎えたいとミラを迎えに来る。
しかし、ミラは新しい国での暮らしと仲間、そしてヴァレンティーノを愛していた。
丁重に断って国の立て直しを激励し、改めて祖国と別れを告げた。
「これで私のと君を阻むものはなにひとつなくなったというわけだ!」
ミラはヴァレンティーノの求愛を受け入れて婚約。
新たな五大伯爵家として、未来の国王を支えようと、心を新たにするミラだった。
聖なる力を手に入れた王国は、いつまでも平穏な国であり続けたという――。
本作はオムニバス形式のシリーズになっています。
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