秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 何度も文章を読み返した。

 これで大丈夫かな?変なところないかな?

 ちゃんと伝わるかな?


「……えいっ!」


 震える指で送信をタップした。

 画面に表示される私が送ったメッセージ。

 本当に送ってしまった……!!


「〜〜っっ、どうしよ〜〜……」


 心臓がバクバクしてる。

 やっぱり送らなければよかったかもしれない……。
 改めて見ると、長すぎる。

 見知らぬやつからいきなり長文メッセージがきたら、怖いよね……?


「あ〜〜〜〜〜……やっぱりやめればよかったかな……」


 送ってしまってから自己嫌悪が止まらず、湯船の中で頭を抱えた。

「まだ入ってるの!?」とお母さんに呼ばれたし、流石にのぼせそうになったからお風呂から出た。

 ドライヤーで髪を乾かしている間もスマホが気になってしまう。

 Hinaさん、メッセージ見たかな?
 何だろうと思って、読まずにゴミ箱行きだったりして……。

 それはそれでいいような、寂しいような……。


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