秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


* * *


 翌日、やっぱりクラスでは無視されている。
 きらりとも話せていない。

 元々きらりは私なんかいなくても友達は多いし、かわいくて男子にも大人気だ。
 そもそも私みたいな地味なブスが、きらりみたいなかわいい子と友達だなんておこがましかった。


「ねぇ見て!星夜くんが外にいるよ!」
「マジでー!?」


 途端に女子たちが一斉にベランダに飛び出す。


「星夜がサッカーしてる〜!!」
「カッコイイ〜〜!!」


 気がつけば席にいるのは私だけだった。
 ポツンと一人寂しく席に座ってる。

 サッカーしてる星夜くん、きっとものすごくカッコイイんだろうな。


「キャーー!星夜がゴール決めた〜〜!!」
「カッコよすぎ〜〜♡♡」


 ゴール決めたんだ。
 すごいな、スポーツも得意なんて流石はアイドル。


「おーい、何してるんだ。席着け〜」


 先生が入ってきてみんな急いで席に戻ったけど、興奮冷めないのが何となく伝わってくる。


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