秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。
あれ以来星夜くんは図書室には来ていない。
まだ返却期限じゃないし、多分忙しいんだと思う。
また会いたいとかではないけど、借りてた詩集読めたかな?
楽しんでくれてたらいいな。
私もサッカーしてる星夜くん、見たかったなぁ……。
星夜くんがゴールを決めたところを想像しながら、黒板を見ながらシャーペンを走らせた。
* * *
誰とも話さずに帰宅してスマホを見て、私の心臓が止まるかと思った。
インステの通知がきていた。
「うっ、うそ……!!」
Hinaさんから返事がきた……!?
「えっえっうそ!?待って!?一旦落ち着こ??」
誰に言ってるのかわからないけど、自室で大きな独り言を言っていた。
深呼吸、スーー、ハーーーー。
落ち着け、落ち着け。
インステを開く……いや無理!
開く……無理!!
震える指を画面に近づけ、やっぱり引っ込めて。
そんなことを軽く5分くらい繰り返してから、ようやく意を決してDMを開いた。