秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


「新曲めっちゃ良いんだよね〜!!みんなビジュが良すぎ!」


 お姉ちゃんが言うように、本当にみんなカッコイイ。
 だけど私は自然と星夜くんを探してしまう。

 TVに映っている星夜くんは、本当にキラキラしたアイドルそのものだ。
 学校とは髪型が違っていて、ステージ衣装もバッチリ決まってる。

 こんな人がうちの学校にいるなんて、改めて不思議な気分だなぁ。


「彗って星夜と同じ学校なんでしょ?マジで羨ましすぎる。私も推しと同じ学校に通いたい」

「あら、彗の学校にアイドルがいるの?すごいわねぇ」

「しかも陽生星夜だよ!最年少だけど歌もダンスもめっちゃ上手くて、事務所の次世代エースって言われてるんだから!
まあ私の推しはスバルだけどね」


 スバルというのはお姉ちゃんの推しである、Siriusのメンバーだ。


「陽生って、もしかして俳優の陽生日華(にちか)の息子?」

「そう!似てるよね!」


 星夜くんってお父さんも俳優さんなんだ。
 全然知らなかった。

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