秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。
これは私が今ハマっている児童文庫のファンタジー小説だ。
とある王国の王女・スピカ姫が大事なティアラをなくしてしまい、ティアラを探す旅に出たら思わぬハプニングに次々と巻き込まれてしまう冒険ファンタジー。
イケメンだけどちょっぴり意地悪な隣の国の王子・リゲルとのもどかしい恋模様にもドキドキしてしまう。
「児童文庫だから読みやすいし、子ども向けと思ってると面白くてハマるよ!」
「スイのおすすめなら読んでみようかな」
「ぜひ!読んだら感想教えてね」
こんな話ができるのがすごく楽しい。
きらりは「活字を読むと眠くなっちゃう」って言って本は全く興味なかったし。
こうやって好きな本の話ができるの、すごく嬉しいな。
そういえば、星夜くんはいつの間にか借りた詩集を返却していたようだ。
返却欄に名前があった。
私が当番じゃない日に返しに来てたみたい。
ちょっと残念に思う気持ちもあったけど、また周りに何か言われたかもしれないから、これでよかったと思うことにした。