秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。
クラスが違うしお仕事しながら通ってるから生で見たことなんて片手で数えられるくらいだけど、それはもうキラキラした美少年だ。
住む世界が違うってこういうことを言うんだろうなってくらい。
星夜くんのファンは学校中にいて、きらりもその一人。
「ねぇ彗ちゃん、お願い〜」
「ごめんね、きらり。これから図書委員の当番だから行かなきゃ」
「え〜〜!せっかく星夜くん来てるのに〜」
「学校でもあまり騒がれたくないかもしれないよ?星夜くんのためにもそっとしておいてあげようよ」
たまに学校で見かけると、いつも大勢のファンに取り囲まれてちょっと大変そうだなって思ってたんだよね。
「ファンなら星夜くんのこと一番に考えてあげなきゃ」
「……わかった」
「うん!じゃあね、きらり。また明日!」
私はニコニコときらりに手を振り教室を出て、図書室へと向かった。
「……何いい子ぶってんの?彗ちゃんのくせに生意気なんだけど」