秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 お姉ちゃんのおかげで、こんな私でもちょっとだけかわいいかも?って思えた。
 お姉ちゃんに何度もお礼を言って、いつもより上向きの気分で登校する。


「お、おはよう……」

「おは、……えっ!?天川さん!?」


 ここ最近はずっと無視されていたけど、思い切って挨拶してみたらものすごくびっくりされた。
 一斉に注目が私に集まる。


「天川さんイメージ変わった!かわいいね!」


 どんな反応をされるのか怖かった。
 でもその言葉に顔を上げる。


「うん、すごく似合ってる。そっちの方がいいよ!」
「ポニテかわいい〜!」


 星夜くんのファンじゃないクラスの子たちが中心に話しかけてくれた。


「あ、ありがとう……!」


 すごいよ、お姉ちゃん。
 めちゃくちゃ好印象だよ……!!

 緊張していた気持ちがほっとゆるんで、すごく安心した。


「三つ編み編み込んでるのかわいいね。どうやってやったの?」

「これはお姉ちゃんがやってくれて……」

「すごいね!」


 お姉ちゃん、ありがとう!!

 しばらく私のおやつもお姉ちゃんに献上することにした。


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