秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 彼女たちの笑い声が聞こえなくなるまで、私はその場から動けなかった。

 かわいい声はいつも通りなのに、聞いたこともない辛辣な言葉に頭がついていかない。

 今のは、きらり?
 本当にきらりなの?

 違う、きらりは優しいもん。
 かわいくて優しくて、あんな風に言わない……。


「っ、うそだよね……?」


 きらりは私のこと、そんな風に思ってたの……?

 周りの人が私をブスと言っても、きらりは一度も言わなかった。
 でも本当は、陰でずっとブスって思ってたってこと?


「うっ、うっ……」


 声を押し殺してボロ泣きした。

 悲しかった。
 誰にブスと言われるより、きらりに言われたことがものすごくショックで悲しい。

 親友だと思っていたのは、私だけだったの?

 きらりにとって私は、自分をかわいく見せるための付属品(アクセサリー)でしかなかったの?


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