秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 しばらくその場に座り込んで嗚咽を漏らしていたけど、涙を拭いて立ち上がる。


「もしかしてきらりは、周りに合わせて仕方なくああいうしかなかったのかもしれない……」


 うん、きっとそう。
 みんなに合わせるしかなかったんだよ。

 そうだよね、きらり――。


「……っ、きらり!!」


 私はいつの間にか走り出していて、廊下を笑って喋っていたきらりを追いかけていた。

 きらりはびっくりして振り返る。


「……、彗ちゃん?」

「きらり、さっき言ってたことは……嘘だよね?」


 私はすがるようにきらりを見つめる。

 お願い、嘘だって言って。





「本当だよ」



 きらり…………?


「だって、彗ちゃんブスじゃない」


 目眩がするかと思った。


「彗ちゃんがかわいくなれるわけないじゃん!」

「ひ、ひどい……」

「ひどい?むしろ親切じゃない?自分の身の丈はちゃんと理解しておかないと〜。
大人になった時に恥かいちゃうよ?」

「……っ」



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