秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 ……私のわずかな希望はあっさりと打ち砕かれた。

 きらりはそんなことする子じゃないって思いたかった。


「………っ、うっ……」


 でも、親友だと思ってたのは私だけだったんだ。

 もう我慢なんかできなかった。
 泣いたらダメって思っても、涙腺が崩壊して止まらない。

 かわいくなれたら、少しはきらりに近づけるかもなんて思ってたのに、バカみたいだ――……。



「――ねぇ、何してるの?」



 俯いてボロボロ泣いていた私は、突然現れた誰かにすぐには気づけなかった。



「えっ……!?せ、星夜くん……っ」



 星夜くん……?


「なんでここに……?」

「なんでって、学校なんだから当然じゃない?」

「今日は仕事だって」

「早めに終わったから午後から来たんだよ」


 星夜くんが来た途端、きらりたちがオロオロしてるのが声音から伝わる。

 でも私は顔が上げられない。
 だって今、ものすごく酷い顔してるんだもん……。

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