秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。
5.Hinaの正体
星夜くんに連れて来られた場所は、屋上だった。
「うん、ここなら誰にも見られないかな」
「あ、あの、星夜くん……」
「ごめんね」
えっ、何が……?
「俺のせいで嫌な思いさせたよね」
「星夜くんのせいじゃないよ!」
「でも俺のファンがしたことみたいだから、本当にごめん。自分のファンがああいうことしてるのは、悲しいね……」
「でもっ、庇ってくれて嬉しかった。ありがとうございました!」
勢いよく頭を下げると、星夜くんはちょっぴり笑ってくれた。
「それにあの、友達って……」
多分あれは、あの場を収めるためにああ言ってくれたんだと思う。
びっくりしたけど、きらりたちの顔を見たら胸がスッとしたのは確かだ。
「ありがとう。嘘でも友達って言ってくれて」
「あれ、本当だよ」
え、どういう…………
「俺たち多分、ずっと前から友達だった」