秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 ずっと前から友達??
 星夜くんの言葉の意味がわからず、目をぱちくりさせてしまう。

 星夜くんはイヤホンを取り出し、私に向かって差し出した。


「これ聴いてみて」

「え……?」

「いいから」


 戸惑いながらワイヤレスイヤホンを片耳に入れる。
 もう片方は星夜くんの耳に入り、イヤホンを分け合うことにドキドキした。

 聞こえてきたメロディは初めて聞くものだ。
 何となく好きなイントロだな、と思っていたら――


「かわいい君が好きでたまらない
僕だけを見て 僕だけに夢中になって
君だけを独り占めしたいんだ」


 えっ!?


「えっ、その歌詞……!」


 初めて聴いた曲なのに歌詞は知ってる。
 だってそれは、Hinaが書いた歌詞だから。

 どうして?どうして星夜くんがHinaが書いた歌詞を知ってるの!?


「知ってる?」

「し、知ってる……!」

「やっぱりそうか、君がスイなんだね」

「え?」

「やっと会えたね、彗」


 ど、どういうこと!?


「俺がHinaだよ、スイ」


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