秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。


 ……ええっ!?
 嘘でしょ!?

 星夜くんが、Hina!?


「ほら」


 見せてくれたスマホの画面には、今まで私たちがやり取りしていたDMのやり取りがあった。


「う、嘘……」

「もしかしてそうなんじゃないかなって思ってたんだ。会えて嬉しいよ」

「わ、私の方こそ……ええっ?まだ信じられない……」


 だって私、ずっと星夜くんとDMしてたってことでしょう?
 今をときめくスーパーアイドルとなんて、信じられないよ……!


「わ、私てっきり女の子だと思ってたし、高校生くらいだと思ってた……」

「中学生の男でごめんね?」

「いやっ、そういうわけじゃなく!」

「あははっ、彗面白いなぁ」


 ううっ、名前で呼ばれるの慣れない……!


「Hinaのアカウントはね、ちょっとした吐け口みたいなものだったんだ」

「吐け口?」

「うん、作詞作曲に興味があって今独学で勉強してるんだけど、まだメンバーにもマネージャーにも話してなくて。
その、何となく恥ずかしくてさ」


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