秘密のメッセージを送った相手はスーパーアイドルでした。
* * *
翌日、登校したら。
「おはよう」
「…………」
クラスメイトたちが一斉に私の方を見る。
急にシーンとして何があったんだろう……?
ふと見たら、教室の隅っこできらりが泣いている。そんなきらりの周りに女子が二人いてきらりを慰めていた。
「ねぇ、天川さん。昨日星夜くんと話したんだって?」
一人の子が厳しい視線を向けてくる。
「あたしたちファンはみんな星夜くんに会いたいけど、我慢してるんだよ?勝手に抜け駆けしたの?」
「ち、違うよ!昨日は図書委員の当番でたまたま星夜くんが来たの……っ」
「星夜が来ること知ってて当番になったんじゃないの!?」
そんなわけないのに……!!
気づけばクラスの女子のほとんどが私に向かって嫌悪の視線を向けていた。
「彗ちゃんっ、どうして……?」
泣きながらきらりが私に近づく。
「きらりにはダメって言ったのに、どうして彗ちゃんは昨日星夜くんと会ってたの……?」
「違うの!本当に偶然だったの!」
「ひどいよ、彗ちゃん……っ!!」