異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
彼の腕はとてもたくましい。懐かしいこの感覚に感極まる。
美しい顔が近づいてきて、頬ずりをされる。
「くすぐったいです」
「セイラ、もう絶対に手放さない」
「はい」
そして甘いキスをした。
倉庫から出ると、周りの人達は震え上がっている。
おそらく、これから処刑されると思っているに違いない。
シャネードが一歩ずつゆっくり歩き始めると、村民は深々と頭を下げた。
「セイラは連れて帰る」
私のことを心配した医者が近づいてきた。
「発言をお許しください。セイラをどうかお助けください」
「シャネード様、彼が私の命の恩人なんです」
「そうか、素晴らしい褒美を与えることにしよう」
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