異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
ちょっとお説教っぽいかなと思ったけど、もっと彼の良さを国民に知ってもらって愛される皇帝になってほしいと思ったのだ。
「セイラの愛情は深くて大きい。わかった。過去を反省してこれからは人々を愛していく」
「ええ」
素直に応じてくれる彼に私から甘い口づけをした。
「あと、ずっと考えていたのですが」
「なんでも言ってごらん」
「大切な呪文が書かれている金庫が他国にあるっておっしゃってましたよね」
「ああ。国に特別なものがあれば交渉できると思っていたと話していたことがあった」
「何か見つかりましたか?」
シャネード様は残念そうに頭を左右に振る。
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