異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
それなら日本人の私の知識を活かせば何か役に立てるかもしれない。
でも私は、そこらへんにいる普通の日本人なのだ。
できることといえば、日本食を作ること。
あれだけシャネード様は、美味しいと喜んでくれた。彼の側近に振る舞ったこともあったが、感動して涙を流していたほどである。
「……料理は、どうですか?」
「料理?」
「すぐにはうまくいかないかもしれないですが、国民に料理を振る舞って、口コミで広げていき、我が国には本当に美味しい料理があると世界中に広めていくんです。交渉の切り札としてレシピを教える」
「それはいいアイディアだ!」
時間はかかってしまうかもしれないが、挑戦してみる価値はありそうだ。
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