異世界トリップして、猫獣人皇帝の赤ちゃんを身ごもり、新たな使命に生きることとなりました!
同じ気持ちになってくれたのは嬉しかったが、私のプレッシャーがどんどんと大きくなっていく。
国内外に喜んでもらえる料理を考えて作ることができるだろうか。
これからが大変な毎日になっていきそうだ。
生まれてきた赤ちゃんは、なるべく自分の手で育てていきたいし。
でもレシピも考えなければいけない。
「期待して待っていてくれ。愛する妻をこれからもよろしく頼む」
大勢の前で紹介された私は笑顔を浮かべていることしかできなかった。

その次の週、私は元気な男の子を出産した。
生まれてきた我が子を見ると、猫耳と尻尾が生えている。シャネード様に瓜二つだ。
出産して安堵していると、再び強い痛みに襲われた。
< 55 / 58 >

この作品をシェア

pagetop