あなたと想いが通い合う日を私、……ずっと待ってたはずなのに
第10話 日曜日の学校
制服に着替えて私は日曜日の学校に来た。
雨が止《や》んで廊下の窓からは虹が見えてる。
綺麗。
大地もこの虹を見ているのかな?
告白してくれた大地の顔を思い出す。
大地の気持ちを私が突き放した。
泣きそうな顔をした大地を私は抱きしめたかった。
自分が大地を傷つけたくせに慰めたいだなんてどうかしてるよ私。
「佐藤、休みなのに悪いな」
ちょうど職員室のドアが開いて担任の陣内先生が現れた。
「どうだ、斉藤は? クラスじゃ上手くやってるか?」
大地のことを先生は気にかけて心配している。
「電話だと親御さん達の手前話しづらいかと思ってな」
「あの、斉藤君は明るくて頼りになってクラスでも人気者です」
「そうか。佐藤が一番親しいし斉藤も心を許してると思うんだ。だから力になってやってくれ」
「先生、斉藤君に何かあったんですか?」
「聞いてないのか?」
「えっ?」
「少し前にお母さんが入院して斉藤は親戚に引き取られるそうだ」
私は目の前が真っ暗になった。
お母さんが病気なんて大地は何も私に言ってくれなかった。
私は大地に今すぐ会って抱きしめてあげたかった。
雨が止《や》んで廊下の窓からは虹が見えてる。
綺麗。
大地もこの虹を見ているのかな?
告白してくれた大地の顔を思い出す。
大地の気持ちを私が突き放した。
泣きそうな顔をした大地を私は抱きしめたかった。
自分が大地を傷つけたくせに慰めたいだなんてどうかしてるよ私。
「佐藤、休みなのに悪いな」
ちょうど職員室のドアが開いて担任の陣内先生が現れた。
「どうだ、斉藤は? クラスじゃ上手くやってるか?」
大地のことを先生は気にかけて心配している。
「電話だと親御さん達の手前話しづらいかと思ってな」
「あの、斉藤君は明るくて頼りになってクラスでも人気者です」
「そうか。佐藤が一番親しいし斉藤も心を許してると思うんだ。だから力になってやってくれ」
「先生、斉藤君に何かあったんですか?」
「聞いてないのか?」
「えっ?」
「少し前にお母さんが入院して斉藤は親戚に引き取られるそうだ」
私は目の前が真っ暗になった。
お母さんが病気なんて大地は何も私に言ってくれなかった。
私は大地に今すぐ会って抱きしめてあげたかった。