冴えないオレに、めちゃカワな詩音さんは「君の一番のファンは私だよ」と言ってくれた!
第4話 詩音さんの嬉しすぎる意外な告白
「あっあっ…あのっ! オレは大野健人です。よろしくお願いします」
「私は若槻詩音です。よろしくね」
はい。あなた様のことはもちろん知ってますとも。
学校一の美女の詩音さんは椅子から立ち上がりニコリとした。
うっひゃ〜!
なんて天使のような微笑み。
可愛い〜。
オレはすっかり舞い上がっていた。
男子生徒の憧れ。
若槻先輩。
男子学生は「詩音さん」って勝手に呼んでいる。
下の名前で読んだら親しくなくても、なんだかお近づきになれた気がするじゃないか。
「田貫先生が勝手に連れて来たのかな?」
「えー、いやまあ。いや」
オレはしどろもどろになった。
美人を前に緊張して続きが言えなくて周りを見渡す。
「本がいっぱいですね」
「ああ。新しい図書室に入りきらない分がここにあるみたい」
オレは緊張であちこちから汗が吹き出していた。
ブワっと湧き出る脇汗も手汗も顔汗もひどい。
「フフ」
クスクスと詩音さんは笑いだした。
可愛すぎる。
俺のギクシャクした態度に笑っていたんだろうけどそんなんでもオレは嬉しかった。
「ねえ。君さポス研だったんだよね?」
しっかり目を見ようとしてくれる。
恥ずかしくて視線を外す。
「ああっ。はい」
「この間の桜の絵は君が描いたの?」
「えっ? そう……です」
学年が変わるから卒業と進級にエールを送りたくて。
オレはポスターを描いた。
そして渡り廊下のいつものポスター研究部の張り出しスペースに貼っただけだった。
誰かが見てくれてるとは思わなかった。
それもオレが描いた絵だってことを覚えているなんて。
「私、君の描いた絵が好きだな」
「ええっ?!」
オレはびっくりして声が裏返る。
大失態だ。恥ずかしい。
「私、君の一番のファンだよ」
そっそんなこと言われたことがないからオレは馬鹿みたいに、餌に群がる池の鯉のように口をパクパクしていた。
「私は若槻詩音です。よろしくね」
はい。あなた様のことはもちろん知ってますとも。
学校一の美女の詩音さんは椅子から立ち上がりニコリとした。
うっひゃ〜!
なんて天使のような微笑み。
可愛い〜。
オレはすっかり舞い上がっていた。
男子生徒の憧れ。
若槻先輩。
男子学生は「詩音さん」って勝手に呼んでいる。
下の名前で読んだら親しくなくても、なんだかお近づきになれた気がするじゃないか。
「田貫先生が勝手に連れて来たのかな?」
「えー、いやまあ。いや」
オレはしどろもどろになった。
美人を前に緊張して続きが言えなくて周りを見渡す。
「本がいっぱいですね」
「ああ。新しい図書室に入りきらない分がここにあるみたい」
オレは緊張であちこちから汗が吹き出していた。
ブワっと湧き出る脇汗も手汗も顔汗もひどい。
「フフ」
クスクスと詩音さんは笑いだした。
可愛すぎる。
俺のギクシャクした態度に笑っていたんだろうけどそんなんでもオレは嬉しかった。
「ねえ。君さポス研だったんだよね?」
しっかり目を見ようとしてくれる。
恥ずかしくて視線を外す。
「ああっ。はい」
「この間の桜の絵は君が描いたの?」
「えっ? そう……です」
学年が変わるから卒業と進級にエールを送りたくて。
オレはポスターを描いた。
そして渡り廊下のいつものポスター研究部の張り出しスペースに貼っただけだった。
誰かが見てくれてるとは思わなかった。
それもオレが描いた絵だってことを覚えているなんて。
「私、君の描いた絵が好きだな」
「ええっ?!」
オレはびっくりして声が裏返る。
大失態だ。恥ずかしい。
「私、君の一番のファンだよ」
そっそんなこと言われたことがないからオレは馬鹿みたいに、餌に群がる池の鯉のように口をパクパクしていた。