528ヘルツの大好き
次の日登校すると、教室で剛里希星が私の席へ飛んできた。ニヤニヤ笑ってる取り巻きを引き連れていたので、また何かあるなと身構えた。
「ねえねえ森さん! もう教室の掲示板見た? 凄いよ!」
「掲示板……?」
教室の後ろの壁には、学級通信や連絡事項を貼る為の掲示板がある。テストの期間は範囲や時間割が貼られるから見るけど、普段はあまり確認しない。クラスのみんなもそんな感じだ。
剛里さんに促されるまま、掲示板を見に行った。
「え……?! なに、これ……」
貼られていたのは今日新しく出来た学級通信。そしてそこに、私の名前が載っていた。
「ろ、朗読コンテストって、私こんなの申し込んでないのに……」
学級通信に書かれていたのは、県内で開催される朗読コンテストの中学生部門の参加者だった。こんなの募集してたのも知らないし、ましてや参加なんてするはずがない。
「あたしが先生に言って申し込んであげたの!」
隣に立っていた剛里さんが意地悪そうに笑いながらそう言った。
「ねえねえ森さん! もう教室の掲示板見た? 凄いよ!」
「掲示板……?」
教室の後ろの壁には、学級通信や連絡事項を貼る為の掲示板がある。テストの期間は範囲や時間割が貼られるから見るけど、普段はあまり確認しない。クラスのみんなもそんな感じだ。
剛里さんに促されるまま、掲示板を見に行った。
「え……?! なに、これ……」
貼られていたのは今日新しく出来た学級通信。そしてそこに、私の名前が載っていた。
「ろ、朗読コンテストって、私こんなの申し込んでないのに……」
学級通信に書かれていたのは、県内で開催される朗読コンテストの中学生部門の参加者だった。こんなの募集してたのも知らないし、ましてや参加なんてするはずがない。
「あたしが先生に言って申し込んであげたの!」
隣に立っていた剛里さんが意地悪そうに笑いながらそう言った。