本当は誰よりも可愛い君。~君の全てを守りたいから
ふたりが去ったのを確認した後、しょんぼりしながら座って靴を履いた。
そうだよね、周りの足をひっぱっちゃって迷惑ばかりかけちゃう。それは私がダメな人間だから……。
体育のバレー、白雪さんがいたから――。
白雪って、なにかと周りの足をひっぱりそうだし――。
ふたりが言っていた私の悪口が、何回も私の頭の中で繰り返される。
その時、隣に誰か座って来た。
ちらっと横を見ると同じ手芸部の陽大くん。ちなみに私たちは中学2年生。私が1組で陽大くんは隣のクラスの2組。
陽大くんの気配、全くしなかったけど、いつから玄関にいたんだろう。
今の悪口、陽大くんも聞こえていたのかな?
「優乃ちゃん、明日は部活くるの?」
陽大くんは、悪口とは全然関係ない話をしてきた。
自分が悪く言われていることを陽大くんにはなんとなく聞かれたくなかった。聞いてなかったっぽいかな?
「うん、部活行くよ」
「そっか、分かった。じゃあまた明日ね」
そう言って、彼は玄関を出ていこうとしていた。
そうだよね、周りの足をひっぱっちゃって迷惑ばかりかけちゃう。それは私がダメな人間だから……。
体育のバレー、白雪さんがいたから――。
白雪って、なにかと周りの足をひっぱりそうだし――。
ふたりが言っていた私の悪口が、何回も私の頭の中で繰り返される。
その時、隣に誰か座って来た。
ちらっと横を見ると同じ手芸部の陽大くん。ちなみに私たちは中学2年生。私が1組で陽大くんは隣のクラスの2組。
陽大くんの気配、全くしなかったけど、いつから玄関にいたんだろう。
今の悪口、陽大くんも聞こえていたのかな?
「優乃ちゃん、明日は部活くるの?」
陽大くんは、悪口とは全然関係ない話をしてきた。
自分が悪く言われていることを陽大くんにはなんとなく聞かれたくなかった。聞いてなかったっぽいかな?
「うん、部活行くよ」
「そっか、分かった。じゃあまた明日ね」
そう言って、彼は玄関を出ていこうとしていた。