本当は誰よりも可愛い君。~君の全てを守りたいから
「あの、花田さん……その衣装……」
「白雪さん、何? あぁ、衣装似てるよね。すごい偶然!」
大袈裟にわざとらしく花田さんは言った。
「でもね、私の衣装と白雪さんの衣装、生地の値段がかなり違うから。私の衣装はすごくお金かかってるの。ちなみにヘアメイクも有名な人に頼んだし。白雪さんと私は全く違うから、一緒にしないでね」
そんなこと言われても……似すぎている。
これは偶然かもだけど、髪型も似ていた。
順番も花田さんたちが先だし、あとから出るの怖い。
絶対に私がマネしたって思われちゃう。
陽大くんに視線をやると、陽大くんも花田さんのことを見ていた。そして眉間にシワを寄せていた。多分私と同じように、疑問に思っているのかな?
「ねぇ、陽大くん……あの衣装って……」
「うん、そっくりだね。花田さんが被服室にいた時に準備室で写真を撮る音が聞こえたけど、マネするためだったんだな……でも大丈夫。絶対に大丈夫だから、僕を信じて」
力強い目で私を見る陽大くん。
「……分かった。陽大くんを信じる」
そしてみんなが一生懸命に作ってくれたこの衣装。誰よりも私はこの衣装が似合うんだって、自分も信じる――。
「白雪さん、何? あぁ、衣装似てるよね。すごい偶然!」
大袈裟にわざとらしく花田さんは言った。
「でもね、私の衣装と白雪さんの衣装、生地の値段がかなり違うから。私の衣装はすごくお金かかってるの。ちなみにヘアメイクも有名な人に頼んだし。白雪さんと私は全く違うから、一緒にしないでね」
そんなこと言われても……似すぎている。
これは偶然かもだけど、髪型も似ていた。
順番も花田さんたちが先だし、あとから出るの怖い。
絶対に私がマネしたって思われちゃう。
陽大くんに視線をやると、陽大くんも花田さんのことを見ていた。そして眉間にシワを寄せていた。多分私と同じように、疑問に思っているのかな?
「ねぇ、陽大くん……あの衣装って……」
「うん、そっくりだね。花田さんが被服室にいた時に準備室で写真を撮る音が聞こえたけど、マネするためだったんだな……でも大丈夫。絶対に大丈夫だから、僕を信じて」
力強い目で私を見る陽大くん。
「……分かった。陽大くんを信じる」
そしてみんなが一生懸命に作ってくれたこの衣装。誰よりも私はこの衣装が似合うんだって、自分も信じる――。