本当は誰よりも可愛い君。~君の全てを守りたいから
去年の花田さんはまだ桐生くんとは付き合っていなくて、別の男子とコンテストに出ていた。結局3年生のカップルが優勝したんだけど。
確か去年の花田さんたちは3位だった。
「悪口を聞いてからずっと優乃ちゃんのことを考えていて。クラスの人たちにそんなことを言われていて、優乃ちゃんは大丈夫なのかな?って」
「……」
「優乃ちゃんが悪口を言われていることが悔しくなってきて。優乃ちゃんと一緒にコンテストに出て、優勝してほしいって思うようになってきたんだ」
いつも部活で一緒にいるのに、そんなことを考えてくれていたなんて、少しも気が付かなかった。
そしてその時から心配してくれていたんだ……。
本当に優しい、優しすぎるよ陽大くん――。
「自分の点数を稼ぐための対策は考えていたんだ。小学生の時に告白されたりして断るの大変だったから、中学生になった時から学園では地味な格好をして過ごしていた。その地味な格好で事前撮影をしたあと、本当の姿に戻ればいいかな?って」
「地味だったのにはそんな理由があったんだ……」
私も陽大くんも1年生の時から手芸部にいて、部活中は近くにいたし、話もしていた。ずっと地味なイメージだったから、陽大くんがイケメンで実はなんでも出来る人だって知った時は、本当にすごく驚いた。
「自分の中で問題だったのは、優乃ちゃんに出ようって誘いたかったけど、なかなか誘えなくて……でも玄関で悪口言われて落ち込んでいる様子の優乃ちゃんを見て、声をかける決心をしたんだ」
確か去年の花田さんたちは3位だった。
「悪口を聞いてからずっと優乃ちゃんのことを考えていて。クラスの人たちにそんなことを言われていて、優乃ちゃんは大丈夫なのかな?って」
「……」
「優乃ちゃんが悪口を言われていることが悔しくなってきて。優乃ちゃんと一緒にコンテストに出て、優勝してほしいって思うようになってきたんだ」
いつも部活で一緒にいるのに、そんなことを考えてくれていたなんて、少しも気が付かなかった。
そしてその時から心配してくれていたんだ……。
本当に優しい、優しすぎるよ陽大くん――。
「自分の点数を稼ぐための対策は考えていたんだ。小学生の時に告白されたりして断るの大変だったから、中学生になった時から学園では地味な格好をして過ごしていた。その地味な格好で事前撮影をしたあと、本当の姿に戻ればいいかな?って」
「地味だったのにはそんな理由があったんだ……」
私も陽大くんも1年生の時から手芸部にいて、部活中は近くにいたし、話もしていた。ずっと地味なイメージだったから、陽大くんがイケメンで実はなんでも出来る人だって知った時は、本当にすごく驚いた。
「自分の中で問題だったのは、優乃ちゃんに出ようって誘いたかったけど、なかなか誘えなくて……でも玄関で悪口言われて落ち込んでいる様子の優乃ちゃんを見て、声をかける決心をしたんだ」