本当は誰よりも可愛い君。~君の全てを守りたいから
次の日の放課後、被服室に行くとすでに陽大くんがいた。彼と目が合う。私はすぐに断ろうとした。
「陽大くん、あのね……」
初めて誘ってくれたことだから、なんとなく断りずらい。断ることも苦手で、考えると心が痛くて。
「やっぱり、出ないのかな?」
「……うん。私にとってはひとりで大勢の人の前に出ることも変身することも、すごく難しいことだから」
「……コンテストに出れる気持ちは何パーセントぐらい?」
えっ? 突然むずかしい質問……。
ゼロ…ではないかな?
10よりは少ない。
「3くらい、かな?」
「3だったら……」
彼は両手を前に出しながら言った。
「昨日渡したコンテストの申込書、貸して?」
陽人くんに言われた通りに名前だけを書いておいた申込書を渡した。
彼は筆入れからペンを取り出した。
そして私が書いた名前のとなりに自分の名前を書き出した。それからすらすらと出場したい理由も書き始めて。
途中から私に見えないように隠して書いていた。
書き終えると、私の手を握ってきた。
急に手を握られて私の胸のドキドキが早くなる。
「よし、行こう!」
私は手をひっぱられ、廊下に出た。
「陽大くん、あのね……」
初めて誘ってくれたことだから、なんとなく断りずらい。断ることも苦手で、考えると心が痛くて。
「やっぱり、出ないのかな?」
「……うん。私にとってはひとりで大勢の人の前に出ることも変身することも、すごく難しいことだから」
「……コンテストに出れる気持ちは何パーセントぐらい?」
えっ? 突然むずかしい質問……。
ゼロ…ではないかな?
10よりは少ない。
「3くらい、かな?」
「3だったら……」
彼は両手を前に出しながら言った。
「昨日渡したコンテストの申込書、貸して?」
陽人くんに言われた通りに名前だけを書いておいた申込書を渡した。
彼は筆入れからペンを取り出した。
そして私が書いた名前のとなりに自分の名前を書き出した。それからすらすらと出場したい理由も書き始めて。
途中から私に見えないように隠して書いていた。
書き終えると、私の手を握ってきた。
急に手を握られて私の胸のドキドキが早くなる。
「よし、行こう!」
私は手をひっぱられ、廊下に出た。