本当は誰よりも可愛い君。~君の全てを守りたいから
2*陽大くんがイケメン?
生徒会長の春川さんにコンテスト申込書を渡した後、再び被服室にもどった。他の3人の部員も来ていて、それぞれ羊毛フェルトで動物を作っている。
ここの教室には6人がけのテーブルが8つ、2列に並んである。先に来ていた3人は一番前の、窓側の席に座り固まって作業をしていた。陽大くんは隣の廊下側にあるテーブルの前に立ちながら準備を始めた。
私も彼と同じテーブルの向かい側に立ち、羊毛や針とかの準備をしながら言った。
「やっぱりコンテストに出るのムリだよ……今からでも、断ってこようかな」
「ひとりじゃないから、大丈夫だよ」
陽大くんも一緒に、ペアとして申し込んだ。ひとりで出場するよりは、まだマシかもしれない。けれど正直、陽大くんだって地味……。
私は動きを止めた。
あらためて陽大くんの全体をみる。
長くて目が隠れそうな長い前髪。しかもちょっとボサボサ。マスクをしているから顔もはっきりと見えないし。それにいつも猫背ぎみで、自信がなさそうな雰囲気。
唯一救いなのは身長が高くてすらっとしているくらい、かな?
でもその身長だってその雰囲気だと全く生かせてない。
私と同じで明らかに華やかさはないし、出場したらきっとふたりだけ浮いちゃうと思う。キラキラした光属性の中で浮いちゃう闇属性みたい……。
ここの教室には6人がけのテーブルが8つ、2列に並んである。先に来ていた3人は一番前の、窓側の席に座り固まって作業をしていた。陽大くんは隣の廊下側にあるテーブルの前に立ちながら準備を始めた。
私も彼と同じテーブルの向かい側に立ち、羊毛や針とかの準備をしながら言った。
「やっぱりコンテストに出るのムリだよ……今からでも、断ってこようかな」
「ひとりじゃないから、大丈夫だよ」
陽大くんも一緒に、ペアとして申し込んだ。ひとりで出場するよりは、まだマシかもしれない。けれど正直、陽大くんだって地味……。
私は動きを止めた。
あらためて陽大くんの全体をみる。
長くて目が隠れそうな長い前髪。しかもちょっとボサボサ。マスクをしているから顔もはっきりと見えないし。それにいつも猫背ぎみで、自信がなさそうな雰囲気。
唯一救いなのは身長が高くてすらっとしているくらい、かな?
でもその身長だってその雰囲気だと全く生かせてない。
私と同じで明らかに華やかさはないし、出場したらきっとふたりだけ浮いちゃうと思う。キラキラした光属性の中で浮いちゃう闇属性みたい……。