Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
休み明けの月曜日、学校へ行くと俺と華恋が過ごした時間を噂する声が次々と聞こえてきた。
正直、どうでもいい。
あがいたところで奈々は俺を見てくれないのはわかりきってる。
「おい、秀。
すげー噂になってるよ。」
「……あぁ、亮おはよう。
……みたいだな。
教室着くまでに後ろ指さされまくり。」
「秀も華恋もモテるわりに今まで恋人作らなかったからなー。」
その言葉に俺は思わず動かしてた手を止め、亮に視線を向けた。
「……はっ?
華恋って元彼とかいないの?」
「あぁ、いないはずだよ。」
……マジかよ?
奈々を想った俺をなんで選ぶんだよ?
傷つくのわかってて……どうして?
「……秀はさー、華恋の事どう思ってんだよ?」