Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
放課後・休日……
華恋との時間が増えれば自然と奈々と共有する時間は少なくなる。
完全には諦め切れない気持ちを抱いて家に向かうとどこかへ向かう奈々の後姿が瞳に入ってきた。
「……奈々?」
奈々が俺の声に気づき振り向く。
「秀!」
「どこ行くの?」
「コンビニ。」
「……俺も飲み物買いに行こ。」
「うん。」
見慣れた笑顔ひとつで俺の心はまた奈々に向かう。
華恋と付き合ってから全然話さなかったわけじゃない。
あいさつもそれなりの雑談もしてた。
でも、やっぱり互いにいい気はしなくて前のように笑い合ったり、話し込む事はなくなってた。
それが当たり前になるのかよ?