Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】



「秀くん。」


華恋の声に振り向き優しい顔を用意する。


「ん?
どうした?」

「明日なんだけどね、行きたい所があるの。」

「うん、いいよ。」

「約束、流星公園に2時でもいいかな?」

「わかった。」


亮の前でこんな約束するなんて残酷な女だ。
笑顔で友達のところへ戻っていく華恋を亮の切ない程の目が追っていた。

亮につられて華恋を目で追う。
俺の視線はいつの間にか華恋を通り越し一緒にいる奈々へと向かっていた。


あれから奈々とは少しも話さなくなった。
顔も合わせないそんな日々。



奈々?
もう少し時間が経ったら、また笑い合えるよな?






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