Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
もう二度と誰かを傷つけたくない。
自分の心にしっかりと刻んだ。
ポケットから携帯を出し、電話をする。
『……はい。』
「何やってんの?
今、暇?」
『うるせーよ……何もしたくねんだよ。
ほっとけ、ばーか。』
「ほっとかねーよ。」
『お前、この前の仕返しかよ?』
「華恋が俺とお前の思い出の公園にいるんだ。
来てくんない?」
『はっ?
言ってる意味わかんねー。』
「俺、これから帰るから。」
『……どうして?』
「どうしてだろう?」
『なんなんだよ?
……秀、奪うぞ?』
「奪えるなら全力で奪ってみせろよ。」
亮と華恋がうまくいけばいいって思うのは俺の都合のいい考え。
でも、あの2人ならきっとうまくいく。
そんな気がした。