Snow Kiss 【LOVE♡ドロップス企画参加作品】
奈々の右手の二の腕を強引に掴み、ベットへ向かう。
両手首を掴みベットに押し当てた。
耳に
首に
鎖骨に
唇を当てる。
嫌だって言えよ。
止めてなんかやらねーから……。
「……なぁ?
どうして抵抗しないんだよ?」
押し付けた両手を放し、ため息をひとつ落としベットに座った。
放れて5秒もしないうちに奈々の香りが俺を包み込む。
後ろから俺の肩に腕を絡め右肩から顔を出して抱きつく。
背中から奈々の温度が伝わってきた。
「秀……好き。
嘘じゃない。
勉強も部活も何もうまくいかなくて、1日中秀の事しか思い出せないの。
秀の笑顔とか声とか言葉が頭の中にずっといる。」
「……俺の心はずっと前から奈々だけだ。
小さい頃から好きだった。
戻りたいって言っても、もう戻れなくなる。
二度と放してやれないよ?」
「うん。
……秀とずっと一緒にいたい。」
奈々の腕を掴み、振り向くように奈々の顔に近づきそっと触れるくらいのキスをした。
その後は何度も確かめ合うように唇を重ね、なかなか放れられなかった。