義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
相談する
最初にオルゴールをあげてしまったことが悪かったのかもしれない。
最近の花子の様子を思い返して絵美は大きくため息を吐き出した。

それがちょうど夕飯の席だったので、お父さんが心配したように顔を向けてきた。
「絵美ちゃん、なにか悩み事でもあるのかい?」

「う、ううん。大丈夫」
慌てて取り繕ってみたけれど、うまく誤魔化すことができなかった。


すぐに
「もしかして、花子のこととか?」
と、続けて質問されて思わず黙り込んでしまった。

花子ちゃんはとてもいい子で可愛いよ。
そういいたいのに、言葉が出てこなくてうつむく。

幸い、花子は先にご飯を食べ終えて今はリビングで好きなテレビを見ている。
ここで花子の話を持ち出しても、きっと聞こえないだろう。

「やっぱり、そうか」
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