義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません！
☆☆☆

問題の日曜日はすぐにやってきた。
両親は朝ごはんを食べた後、絵美と花子の昼ごはんの準備をすると出かけていってしまった。

わかっていたことだけど、最近ずっと4人で賑やかだったから、少しだけ淋しい気がしてしまう。

「お姉ちゃんとふたりきりって始めてだね！」
花子が嬉しそうに近づいてきた。

「花子ちゃんは今日は遊びに行く予定はないの？」
「ないよ。みんな塾とか習い事があるんだって」

「そっか。それなら一緒に映画でも見ようか」
「わぁい！」

絵美が誘うと花子は嫌がることなく、すぐに乗ってきた。

ふたりでリビングへ向かってプリンセスものの映画を見ているとき、不意に玄関チャイムが鳴った。

時間はまだ昼前だ。
「ちょっと見てくるね」

花子に声をかけて絵美は１人で玄関へ向かった。
ドアスコープから外を覗いてそこに立っているのが健太だとわかると、途端に笑顔になった。
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