義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
「どういう意味?」
「健太お兄ちゃんのこと、好きなんでしょう?」

ズバリ言い当てられて笑みの顔が一気に真っ赤に染まっていく。
心臓がドクンッと跳ねて全身が熱くなっていくのを感じた。

「そ、そんなことないし!」
慌てて否定する声が震えてしまう。

相手は小学生だ。
こんなに慌てる必要なんてないと思いながらも、どうしても隠すことができなかった。

花子はおかしそうに声をあげて笑うと、絵美の隣に立った。

そして背伸びをすると「私も健太お兄ちゃんのこと好きになっちゃった。もらってもいいよね?」と、囁いたのだった。
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