義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
「ここに入れておいた万年筆がないの!」
「万年筆って、前のお父さんからもらったもの?」

絵美はコクコクを頷いてダンボールんの中身をどんどん外へ出していく。
それでも全然見つけられなくて涙が滲んできた。

「本当にそこに入れておいたの? 勉強机の引き出しじゃないの?」
「そこには置いておかないことにしたの。あの子が欲しがるから」

そう言ってから絵美は動きを止めた。
こんなに探してもみつからないなんておかしい。

あれだけ大切にしていた万年筆だ。
なくすことなんてありえない。
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