義理の妹に計画的にハメられたけれど、大好きな幼馴染だけは渡しません!
「花子ちゃんだって、ちゃんと手に入れたものがあるよ」
「ないよ! 私なんて、なにも!」
泣き叫ぶ花子を力の限り抱きしめる。
「あるよここに。絵美お姉ちゃんっていう、手に入れたものが」
花子はただ寂しかっただけなのだ。
みんなの大切なものを奪おうとするのは、自分を見てほしいからだったんだ。
「このお姉ちゃんはすごいんだぞ。なにせ将来俺のお嫁さんになる人だからな」
健太がやってきてそんなことを言うので絵美は顔を真赤にして目を見開いた。
健太がウインクをしてみせるので、反論しないでおく。
「そうなの? ふたりは結婚するの?」
「するよ。小さな頃に約束したんだ」
それは子猫を育て始めたときのことだった。
ふたりで小さな子猫にエサを上げながら将来結婚して、この子猫を一緒に育てようねと約束したことがあった。
そのときのことを覚えてくれていたなんて……!
「ないよ! 私なんて、なにも!」
泣き叫ぶ花子を力の限り抱きしめる。
「あるよここに。絵美お姉ちゃんっていう、手に入れたものが」
花子はただ寂しかっただけなのだ。
みんなの大切なものを奪おうとするのは、自分を見てほしいからだったんだ。
「このお姉ちゃんはすごいんだぞ。なにせ将来俺のお嫁さんになる人だからな」
健太がやってきてそんなことを言うので絵美は顔を真赤にして目を見開いた。
健太がウインクをしてみせるので、反論しないでおく。
「そうなの? ふたりは結婚するの?」
「するよ。小さな頃に約束したんだ」
それは子猫を育て始めたときのことだった。
ふたりで小さな子猫にエサを上げながら将来結婚して、この子猫を一緒に育てようねと約束したことがあった。
そのときのことを覚えてくれていたなんて……!