モブ令嬢へのジョブチェンジは失敗しました
恋は落ちるもの
混沌をここに詰め込みました!
恋は落ちるものだ。
僕がそれを事実だと思ったのは、初めてイザベラと出会った時だ。
ちなみに、イザベラは栗色の髪の毛と真っ黒の瞳をしていて、リスみたいに可愛い女の子だ。
今もとても可愛いのだけれど。それは置いておこう。
イザベラは、僕の顔を見ると「仲良くしてね」と言って近づいてきた。
その瞬間、勢いよく転んでしまった。
露わになる真っ白な太ももと真っ白なドロワーズ。羞恥で顔を真っ赤にして、真っ黒な瞳には大粒の涙を浮かべていた。
僕は、僕の身体に落雷が落ちたような衝撃を受けた。
恋は、落雷のような衝撃だった。
僕は確かに恋に落ちたのだ。それはイナズマだったのだ。
それからは、イザベラを夢にまで見る日が続いた。
相合傘の絵に、お互いの名前を勝手に書いたり。二人の子供の名前を考えたり。
枕にイザベラの顔の絵を貼って何度も口付けをした。紙は僕の唾液でベトベトになってしまったのはいい思い出だ。
僕はイザベラと両想いだと信じて疑わなかった。
そう思う理由は、ちゃんとあった。
イザベラは僕にとにかく親切で優しかった。
お菓子を作りすぎたと言って渡してくれたり、何かと世話を焼いてくれた。
たまに、わざと転んで僕にだけドロワーズを見せてくれたし、あれは、絶対に誘っている。
イザベラが転んで顔に胸が押し当てられたこともあった。あれは、熱烈なアピールだ。
もう、僕のことが好きで色仕掛けまでしているのだと、本気で思っていたのだ。
僕はイザベラと結婚するものだと本気で信じていた。
しかし、どれだけ両思いでも、僕はイザベラには相応しい男ではないと気付かされた事件が起こった。
「おい、お前、いっつもイザベラにくっついて、気持ち悪いんだよ!」
ある日、イザベラに話しかけてくるクソ野郎が突然僕に突っかかってきたのだ。
「お前、自分の立場わかってる?貧乏男爵の息子だろ?イザベラにはふさわしくないんだよ!」
そう、暴言を吐かれた時、僕の目の前は真っ暗になった。
気がついたら、僕はそいつらをぶん殴っていた。
「……ぅっ」
目の前で倒れてうめくそいつらを見下ろしながら、僕はどうしたらイザベラに相応しい男になれるのかと考えていた。
今の僕は貧乏男爵の息子でとてもでないが、イザベラにはふさわしくない。
どれだけ愛し合っていても、今の僕ではダメだ……!
「アンタ達、ランスロットに何をしたの!?」
そこに、イザベラが血相を変えてやってきた。
「虐めたのね!?最低……!」
僕は悲しくて、両目から涙が出てきた。
不甲斐ない僕でもイザベラは、ちゃんと愛してくれているのを確信した瞬間だった。
「ランスロット大丈夫?」
「うん、イザベラ……。僕、虐められて悲しかったんだ」
僕がしくしく泣き出すと、イザベラは僕を抱きしめてくれた。
イザベラのささやかな胸の感触をお腹に感じて、僕は昂りと共に開放感を覚えた。
つまり射精したのだ。
「可哀想にランスロット」
僕は射精後の気だるさの中で、どうしたらイザベラと一生を共に過ごせるのか考えた。
あぁ、そうだ。
手柄をあげまくって貧乏男爵じゃなくなればいいんだ。
それから、僕は暗躍した。
爵位は少しずつ上がっていく。その度に、ご褒美にイザベラの胸を揉ませてもらった。
「んっ、……」
胸を揉むたびに、イザベラは艶かしい顔をして甘やかな声を上げる。
そんなある日、僕は勇者に選ばれた。
恋は落ちるものだ。
僕がそれを事実だと思ったのは、初めてイザベラと出会った時だ。
ちなみに、イザベラは栗色の髪の毛と真っ黒の瞳をしていて、リスみたいに可愛い女の子だ。
今もとても可愛いのだけれど。それは置いておこう。
イザベラは、僕の顔を見ると「仲良くしてね」と言って近づいてきた。
その瞬間、勢いよく転んでしまった。
露わになる真っ白な太ももと真っ白なドロワーズ。羞恥で顔を真っ赤にして、真っ黒な瞳には大粒の涙を浮かべていた。
僕は、僕の身体に落雷が落ちたような衝撃を受けた。
恋は、落雷のような衝撃だった。
僕は確かに恋に落ちたのだ。それはイナズマだったのだ。
それからは、イザベラを夢にまで見る日が続いた。
相合傘の絵に、お互いの名前を勝手に書いたり。二人の子供の名前を考えたり。
枕にイザベラの顔の絵を貼って何度も口付けをした。紙は僕の唾液でベトベトになってしまったのはいい思い出だ。
僕はイザベラと両想いだと信じて疑わなかった。
そう思う理由は、ちゃんとあった。
イザベラは僕にとにかく親切で優しかった。
お菓子を作りすぎたと言って渡してくれたり、何かと世話を焼いてくれた。
たまに、わざと転んで僕にだけドロワーズを見せてくれたし、あれは、絶対に誘っている。
イザベラが転んで顔に胸が押し当てられたこともあった。あれは、熱烈なアピールだ。
もう、僕のことが好きで色仕掛けまでしているのだと、本気で思っていたのだ。
僕はイザベラと結婚するものだと本気で信じていた。
しかし、どれだけ両思いでも、僕はイザベラには相応しい男ではないと気付かされた事件が起こった。
「おい、お前、いっつもイザベラにくっついて、気持ち悪いんだよ!」
ある日、イザベラに話しかけてくるクソ野郎が突然僕に突っかかってきたのだ。
「お前、自分の立場わかってる?貧乏男爵の息子だろ?イザベラにはふさわしくないんだよ!」
そう、暴言を吐かれた時、僕の目の前は真っ暗になった。
気がついたら、僕はそいつらをぶん殴っていた。
「……ぅっ」
目の前で倒れてうめくそいつらを見下ろしながら、僕はどうしたらイザベラに相応しい男になれるのかと考えていた。
今の僕は貧乏男爵の息子でとてもでないが、イザベラにはふさわしくない。
どれだけ愛し合っていても、今の僕ではダメだ……!
「アンタ達、ランスロットに何をしたの!?」
そこに、イザベラが血相を変えてやってきた。
「虐めたのね!?最低……!」
僕は悲しくて、両目から涙が出てきた。
不甲斐ない僕でもイザベラは、ちゃんと愛してくれているのを確信した瞬間だった。
「ランスロット大丈夫?」
「うん、イザベラ……。僕、虐められて悲しかったんだ」
僕がしくしく泣き出すと、イザベラは僕を抱きしめてくれた。
イザベラのささやかな胸の感触をお腹に感じて、僕は昂りと共に開放感を覚えた。
つまり射精したのだ。
「可哀想にランスロット」
僕は射精後の気だるさの中で、どうしたらイザベラと一生を共に過ごせるのか考えた。
あぁ、そうだ。
手柄をあげまくって貧乏男爵じゃなくなればいいんだ。
それから、僕は暗躍した。
爵位は少しずつ上がっていく。その度に、ご褒美にイザベラの胸を揉ませてもらった。
「んっ、……」
胸を揉むたびに、イザベラは艶かしい顔をして甘やかな声を上げる。
そんなある日、僕は勇者に選ばれた。