異世界騎士の忠誠恋
ハロルドは、女神様に幾つかの衣服と下着をもらい受けた。この国の衣服に感激をした。
「ハロルドさんの身体のサイズを測って買ってきたけど・・・・・・好みの物じゃなかったら」
「女神様に衣服を与えてくださるなんて!! 俺は・・・・・・うぅ・・・・・・」
既に、自分の世界に入り込んでいる彼は、服の入った袋を潰さぬように大事に大事に抱きしめている。
着替えを促し、寝室で着替えるようにと伝えた。歌音は大丈夫だろうか? と不安になった。その不安は、別な意味であたる。
「女神様!! 素晴らしいです!! あぁ!!」
感激の声を出して部屋から出てきた彼は・・・・・・ボクサーパンツ1枚の姿。
身体はとても引き締まって、腹筋も割れて筋肉がしっかり均整がとれてている。
パンツ1枚の大の男、身長が190cm程ある大男のハロルドは、感激しながら歌音の手をひしと握りしめている。
「ありがとうございます!! 俺はこんな素晴らしい物を頂けるとは!!」
「えっ? あの、ハロルドさん? あ、あの・・・・・・」
「この丈の短いのは、ズボンというのですか? とても身体に合っていて。見てください!!」
今の状況がとんでもない方向へと向かい始めている。下着。ボクサーパンツで感激され、ほぼ裸の男が手を握ったかと思うと。その着心地の良さを、目の前で触って欲しい? と所望し始めた。
「是非とも、女神様に!!」
「っ!! ハロルドさん・・・・・・近いです」
「この殿部の辺りがとても・・・・・・女神様?」「わ、分かったから。ハロルドさん」
顔を赤らめ、彼女はこちらを見ようとしない。何故なのかが彼には理解できず、実際に触れて貰えばいいと思考が働く。
「失礼いたします」
手をとり、自分の足の付け根や尻周りに触れて貰う。
「このように、素晴らしく身体に合っていて、動きやすいのです!!」
「っひゃ!! あ、あの、あの・・・・・・」
女神様の手が震えている。感動していると、彼はさらに勘違いし始めた。
彼は彼女に近づき、ほとんど。彼女を押し倒しはじめるような体制でいた。「俺は嬉しいです」「ありがとうございます」と感動し、彼は恍惚とした表情で女神を見つめている。
手の甲に唇を落とし、さらに礼を述べる。
「は、ハロルドさ、ん……私、あの……」
「女神様はお優しく。こんなにも……」
ハロルドは、女神の日差しの中の可憐な花の匂いを感じて心臓を高鳴らせていく。ドクドクと心臓が早鐘をうつ。
ーー女神様は、とても温かな方で。このように美しく、あぁ、俺はなんて幸せなんだろうーー
優しく手の甲に再び口づける。その手の甲からふわりと、感じた花の匂い。
「ハロルドさん……」
「女神様、俺は……俺は……」
ーーどうしたんだ? 俺は? ーー
ーー女神様がとても、女神様を……。こんなにも綺麗な瞳で見つめられると、俺は…… ーー
ガンッ!!
「ッーーーーー!!」
女神様への花の匂いと柔らかな手を堪能? していたハロルドの頭上に激しい痛みを感じた。
「何してるの? このバカ騎士は?」
「あ、綾音ちゃん?」
「さっさと離れなさい!!」
「うわっ!!」
強引に女神様から引きはがされた男は、涙目を浮かべている。
当たり前だろう、裸同然の男が女性に迫っている状態なのだから。 綾音の傍にいたフリードは、「綾音ちゃん、素敵だなぁ」と呟く。
「ハロルドさん、大丈夫? 冷やすの持ってくるね?」
こんな状態でも、鉄槌をくだされた男の頭を心配している。別の意味で心配しないのか? と、綾音とフリードは心の中で呟く。
冷やしジェルを持ってきたが、ハロルドの姿はなかった。
「フリードが、服を着せに部屋に連れて行ったから」
「うん……綾音ちゃん、ハロルドさんはただ……」
「歌音? 甘やかしてばかりじゃダメなのは、分かってるでしょ?」
「……うん……」
「心配だったからさ。分からない事だらけなのは、フリードも一緒だったし」
綾音は歌音が心配だった。この突然現れて転がりこんだ男との関係が、歌音に良くも悪くも……。
うなだれる妹を抱きしめて、背中をさする。不安がいっぱいだったり、落ち込んでいる時に、互いにしてきた。
姉妹だけが、互いにしてきた慰め方。
フリードだけは、綾音の部屋に入って気が付いたらしい。綾音の部屋に、小さな黒光りするモノが2つ。水が添えられて置いていたから。何か文字が彫られていた。
服に喜んでいるハロルドは、気づくだろうか? 女神様、女神様、と嬉々として呼んでいる女性が本当は……。
この男は分からない男ではないし、気が付いてくれることを祈った。彼女に向けている視線は、女神様を見るような瞳ではまったくないことも。
「ハロルドさんの身体のサイズを測って買ってきたけど・・・・・・好みの物じゃなかったら」
「女神様に衣服を与えてくださるなんて!! 俺は・・・・・・うぅ・・・・・・」
既に、自分の世界に入り込んでいる彼は、服の入った袋を潰さぬように大事に大事に抱きしめている。
着替えを促し、寝室で着替えるようにと伝えた。歌音は大丈夫だろうか? と不安になった。その不安は、別な意味であたる。
「女神様!! 素晴らしいです!! あぁ!!」
感激の声を出して部屋から出てきた彼は・・・・・・ボクサーパンツ1枚の姿。
身体はとても引き締まって、腹筋も割れて筋肉がしっかり均整がとれてている。
パンツ1枚の大の男、身長が190cm程ある大男のハロルドは、感激しながら歌音の手をひしと握りしめている。
「ありがとうございます!! 俺はこんな素晴らしい物を頂けるとは!!」
「えっ? あの、ハロルドさん? あ、あの・・・・・・」
「この丈の短いのは、ズボンというのですか? とても身体に合っていて。見てください!!」
今の状況がとんでもない方向へと向かい始めている。下着。ボクサーパンツで感激され、ほぼ裸の男が手を握ったかと思うと。その着心地の良さを、目の前で触って欲しい? と所望し始めた。
「是非とも、女神様に!!」
「っ!! ハロルドさん・・・・・・近いです」
「この殿部の辺りがとても・・・・・・女神様?」「わ、分かったから。ハロルドさん」
顔を赤らめ、彼女はこちらを見ようとしない。何故なのかが彼には理解できず、実際に触れて貰えばいいと思考が働く。
「失礼いたします」
手をとり、自分の足の付け根や尻周りに触れて貰う。
「このように、素晴らしく身体に合っていて、動きやすいのです!!」
「っひゃ!! あ、あの、あの・・・・・・」
女神様の手が震えている。感動していると、彼はさらに勘違いし始めた。
彼は彼女に近づき、ほとんど。彼女を押し倒しはじめるような体制でいた。「俺は嬉しいです」「ありがとうございます」と感動し、彼は恍惚とした表情で女神を見つめている。
手の甲に唇を落とし、さらに礼を述べる。
「は、ハロルドさ、ん……私、あの……」
「女神様はお優しく。こんなにも……」
ハロルドは、女神の日差しの中の可憐な花の匂いを感じて心臓を高鳴らせていく。ドクドクと心臓が早鐘をうつ。
ーー女神様は、とても温かな方で。このように美しく、あぁ、俺はなんて幸せなんだろうーー
優しく手の甲に再び口づける。その手の甲からふわりと、感じた花の匂い。
「ハロルドさん……」
「女神様、俺は……俺は……」
ーーどうしたんだ? 俺は? ーー
ーー女神様がとても、女神様を……。こんなにも綺麗な瞳で見つめられると、俺は…… ーー
ガンッ!!
「ッーーーーー!!」
女神様への花の匂いと柔らかな手を堪能? していたハロルドの頭上に激しい痛みを感じた。
「何してるの? このバカ騎士は?」
「あ、綾音ちゃん?」
「さっさと離れなさい!!」
「うわっ!!」
強引に女神様から引きはがされた男は、涙目を浮かべている。
当たり前だろう、裸同然の男が女性に迫っている状態なのだから。 綾音の傍にいたフリードは、「綾音ちゃん、素敵だなぁ」と呟く。
「ハロルドさん、大丈夫? 冷やすの持ってくるね?」
こんな状態でも、鉄槌をくだされた男の頭を心配している。別の意味で心配しないのか? と、綾音とフリードは心の中で呟く。
冷やしジェルを持ってきたが、ハロルドの姿はなかった。
「フリードが、服を着せに部屋に連れて行ったから」
「うん……綾音ちゃん、ハロルドさんはただ……」
「歌音? 甘やかしてばかりじゃダメなのは、分かってるでしょ?」
「……うん……」
「心配だったからさ。分からない事だらけなのは、フリードも一緒だったし」
綾音は歌音が心配だった。この突然現れて転がりこんだ男との関係が、歌音に良くも悪くも……。
うなだれる妹を抱きしめて、背中をさする。不安がいっぱいだったり、落ち込んでいる時に、互いにしてきた。
姉妹だけが、互いにしてきた慰め方。
フリードだけは、綾音の部屋に入って気が付いたらしい。綾音の部屋に、小さな黒光りするモノが2つ。水が添えられて置いていたから。何か文字が彫られていた。
服に喜んでいるハロルドは、気づくだろうか? 女神様、女神様、と嬉々として呼んでいる女性が本当は……。
この男は分からない男ではないし、気が付いてくれることを祈った。彼女に向けている視線は、女神様を見るような瞳ではまったくないことも。