愛のカタチ
(そろそろ、読めたんじゃないかな…?)

と思い始めた矢先に先輩がえっ、と声をもらす。

おそるおそる顔を上げると、先輩は顔を青くしながら目を見開いて後ずさりしていた。



(え、な…んでなんで!?)



手紙には、わたしの先輩への正直な想いが連ねてあったはず。

ついにくるっと後ろを向き、ダッシュで屋上を後にしようとする先輩をただ呆然と見つめながら、わたしは何がいけなかったんだろう…と考え、手紙の内容を思い出す。
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