愛のカタチ
『草薙奏太先輩へ
先輩は、わたしと初めて会ったときを覚えていますか?
もしかしたら覚えているのはわたしだけかもしれないけれど、先輩は放課後に心無い人達 に校舎へと続く扉を閉められて、一人で泣いていたわたしに救いの手をさしのべてくれた んです。
そのときから先輩の事が本当に好きで、好きでたまらないんです。
初恋でした。
一目ぼれでした。
今も変わらず、先輩のこと大好きです。
それから、わたしは先輩を見つけるたびに隠れたところから先輩とお友達との会話を聞い たり、勇気を出して、時には話しかけに行ったりしました。
先輩からすると迷惑だったかもしれませんが、恋する乙女は止まれませんでした(笑)
ご愛嬌だと思ってくれたら嬉しいです。
そして、本題なんですけども、あるとき、わたし先輩と先輩のお友達が部活帰りに体育館 前で話してたのを見てしまい、立ち聞きしていたんです。
その内容は、こんな感じでした。
あ、それまでの会話は省略させてもらいますね。
友達「はぁ〜!?お前ウザ!マジで死ねよ!」
先輩「え~、かわいー女の子に殺されるんならいいけども、お前はやだな」
友達「うっわ、Mなのお前…。 キモッ!」
先輩「あー、確かにSというよりかはMかもな…。」
友達「いや、否定しろよ…。 ナイわ、お前…。」
こんな感じの多愛もない会話でしたが、わたしは 隠している先輩の心の底の願いに気づ いてしまいました。
つまり、先輩は本当に可愛い女の子に殺されたいのでしょう?
それが分かった時、わたしは心の中で笑ってしまいました。
だって、先輩が一番の親友であるといつも言っているあの人よりもわたしの方が先輩の理 解者として優れているわけですよね?
その話はさておき、わたしは今日先輩の願望を叶えてあげようと思ってここに先輩を呼ん だんです。
そして、先輩にわたしの想いと考えを告白するために。
そうです。
ここまで読んで気づかれましたか?
先輩に渡したプレゼントは、クッキー型の小型爆弾なんです。
とてもいい出来でしょう?
やっぱりナイフとかでは力の弱い私では先輩のこときちんと殺してあげられないと思うん ですよね。
だから、クリスマスにもなぞらえてクッキー型の爆弾にしたんです。
粋な感じにしてみたんですけど、お気に召されましたか?
もしそうならとても嬉しいです!
そして、わたしの想いに応えてくれるのであれば、わたしと一緒に心中しましょう。
小型でも大量に作ってあるので、人二人くらいは簡単に吹き飛ばせるはずです。
もしも少し悲しいお返事なのであれば、とても残念ですけれども先輩にお一人で死んでも らうこととなります。
でも、わたしは今日自分でもとても可愛いと思えるような格好をしてきていますし、少し 寂しいけれども先輩の夢は叶えられるはずです!
わたしは先輩の考えを第一に大事にしたいのですが、 やはりここまでした以上、いいお 返事をいただきたいです!
津司奈那《なな》より」
先輩は、わたしと初めて会ったときを覚えていますか?
もしかしたら覚えているのはわたしだけかもしれないけれど、先輩は放課後に心無い人達 に校舎へと続く扉を閉められて、一人で泣いていたわたしに救いの手をさしのべてくれた んです。
そのときから先輩の事が本当に好きで、好きでたまらないんです。
初恋でした。
一目ぼれでした。
今も変わらず、先輩のこと大好きです。
それから、わたしは先輩を見つけるたびに隠れたところから先輩とお友達との会話を聞い たり、勇気を出して、時には話しかけに行ったりしました。
先輩からすると迷惑だったかもしれませんが、恋する乙女は止まれませんでした(笑)
ご愛嬌だと思ってくれたら嬉しいです。
そして、本題なんですけども、あるとき、わたし先輩と先輩のお友達が部活帰りに体育館 前で話してたのを見てしまい、立ち聞きしていたんです。
その内容は、こんな感じでした。
あ、それまでの会話は省略させてもらいますね。
友達「はぁ〜!?お前ウザ!マジで死ねよ!」
先輩「え~、かわいー女の子に殺されるんならいいけども、お前はやだな」
友達「うっわ、Mなのお前…。 キモッ!」
先輩「あー、確かにSというよりかはMかもな…。」
友達「いや、否定しろよ…。 ナイわ、お前…。」
こんな感じの多愛もない会話でしたが、わたしは 隠している先輩の心の底の願いに気づ いてしまいました。
つまり、先輩は本当に可愛い女の子に殺されたいのでしょう?
それが分かった時、わたしは心の中で笑ってしまいました。
だって、先輩が一番の親友であるといつも言っているあの人よりもわたしの方が先輩の理 解者として優れているわけですよね?
その話はさておき、わたしは今日先輩の願望を叶えてあげようと思ってここに先輩を呼ん だんです。
そして、先輩にわたしの想いと考えを告白するために。
そうです。
ここまで読んで気づかれましたか?
先輩に渡したプレゼントは、クッキー型の小型爆弾なんです。
とてもいい出来でしょう?
やっぱりナイフとかでは力の弱い私では先輩のこときちんと殺してあげられないと思うん ですよね。
だから、クリスマスにもなぞらえてクッキー型の爆弾にしたんです。
粋な感じにしてみたんですけど、お気に召されましたか?
もしそうならとても嬉しいです!
そして、わたしの想いに応えてくれるのであれば、わたしと一緒に心中しましょう。
小型でも大量に作ってあるので、人二人くらいは簡単に吹き飛ばせるはずです。
もしも少し悲しいお返事なのであれば、とても残念ですけれども先輩にお一人で死んでも らうこととなります。
でも、わたしは今日自分でもとても可愛いと思えるような格好をしてきていますし、少し 寂しいけれども先輩の夢は叶えられるはずです!
わたしは先輩の考えを第一に大事にしたいのですが、 やはりここまでした以上、いいお 返事をいただきたいです!
津司奈那《なな》より」